
今日は皆様もご存知の通り、全国の主要漁業団体による一斉休漁が実施されました。先月の中旬も「イカ漁の休漁」がありました。今回は更に深刻で、20万隻にもおよぶ船が休漁という、長い市場の歴史の中でも初めてという程の事態が現実に起こりました。築地もいつもとは違う雰囲気でした。仕入れた魚は今後、高騰が予想される魚、鹿児島県出水産の「釣りアジ」・北海道釧路産の「新さんま」・山口県萩産の「白いか」です。
今日15日に船が出ないと言うことは、東日本の魚は明日の入荷が無く、西日本、九州の魚は明後日の入荷が全く無いことになります。当然、明日の市場に並ぶ魚は値段の高騰が予想されます。私も今日は、明日・明後日の魚を確保する為に少し長い仕入れになってしまいました。
今回の休漁は、政府に対する漁業組合の「燃油高騰による漁業の窮状」を訴える事を目的としています。来月には、さんま漁の休業もすでに決まっています。しかし、前回の「イカ漁の休漁」後も特に何も変わることは無く、今回の大規模な休漁に踏み切ったと思われます。
先日、銚子沖で起きた漁船の事故はかなり深刻でした。いつもならエンジンをつけたまま魚の群れを待つ「カツオの巻網漁船」も、燃油の節約からエンジンを止めていた事により、横からの波に弱くなりひっくり返ってしまったと言う事実もあります。
いくつかの漁港を見学した私の個人的な意見ですが、漁師さんの中で、自分が水揚げしてきた魚が築地市場で、どのくらいの値段で取り引きされているかを知っている方は少ないと思います。私は魚が最近高くなったと思いますが、これは燃油高騰により今までよりも漁の時間を短くしたり、網を下ろす回数を減らしたりと言う事からの「漁獲量の減少」が原因と思っています。市場全体で魚の量が少なければ、少しくらい高くても買って行く店はたくさんあります。漁師さんたちは漁獲量が少なくなっていても、魚を売る時の値段は変わらないと思います。いったいこの「漁業の危機」にどこが儲かっているのか?と思ってしまいます。
このような事態が頻繁に続けば、偽装だとか輸入魚の問題とか出てくるような気がしてなりません。食品に対する消費者の不安は更に募ってしまうのではないかと思ってしまいます。
果たしてこの問題は、決着が付く日が来るのでしょうか?今後も一層気を引き締めて、仕入れをしていきたいと思います。